フィガロの結婚 登場人物紹介コンサート、先日無事終演いたしました!
なんといってもこの会場、美しい山本能楽堂さんでの本番。
オーラのある文化財の舞台に圧倒されつつも、音響・照明ともに素晴らしい舞台で、とても気持ちよく演唱させていただきました。✨
私達出演者のほとんどは、本番日に初めて会場を訪れたのですが、企画担当の森さん、諏訪部さんのお二人は事前に一度見学に来られていたそうです。
そしてその時、実際に生でこの舞台をみて、「和装でやろう!」と決められたと聞きました。
イタリア語のオペラ、120%洋の催しを和装で!?と、正直最初は戸惑いましたが…
舞台を見て納得。
これは確かに、和装でやりたくなります…。
実際、和装でやるということは出演者が個々のSNSでなんとなく発信していただけで、チラシなどには記載がなかったので、お客様も驚かれた方が多かったようです!
良い意味でのサプライズになったようで、よかった♪
しかしながら、実際に和装で演じるというのは、ノーマルにオペラを演唱するのとは違う脳が必要になってきます。
ドレスは胸元が大きく開いているのに対し、お着物はしっかり閉じているのが象徴的ですが、西洋の文化というのは外に開く所作が基本で、日本の文化は内に閉じる所作が基本です。
歩き方や、お辞儀の仕方、ちょっとした手の動かし方や指先の使い方まで、なにかと気を付けなければならず…
しかも特に日本人だからといって古来の和の所作に精通しているかと言われるとまったくそんなことはなく(笑)正解が分からない中手探りで稽古をしておりました😂(笑)
有名な手紙の二重唱も、毛氈の上に紙を直置きし、正座をして筆で認める、というやり方だったので、歌と姿勢のバランスをとるのが難しく(笑)自分の筋肉と戦っていました(笑)
こちらは持ち寄った小道具の一部。
(諸々私物も写っておりますが…笑)
髪飾りや日舞の扇、「矢立」という持ち運び用のお筆(初めて見た…)など…
小物やお衣装の力を借りつつ、そして最後は会場の力添えもあり、なんとか「和風フィガロの結婚」を形にすることができたと思っております…!✨
そんな私の演じたスザンナは、自前の浴衣を着用しました💪
お気に入りの総絞りの浴衣…まさかこんなところで日の目を見ることになるとは。(笑)
久しぶりに着られてうれしかったです♪
周りの皆様はお着物をご自分で着られていてすごかった…
大学院時代に日舞の授業があって、毎週10分休憩で着替えないといけなかったので(笑)浴衣はすぱっと着れるんですけど、私着物は着れる自信ないです…🙄
あとね、私事ですが髪型も和風にしなきゃと思い、四苦八苦して何とか夜会巻きもどきを自力ですることができました!
髪の長さ足りないので(笑)大変でした😂
そして、終演後は久しぶりにお外でお客様をお見送りさせていただきました!
コロナ禍になってからなかなかお客様と直接お話しできる機会がなかったのですが、久しぶりにこのような場を設けていただき、聴いて下さった方々のお顔を見、お声を聴くことができ、とてもうれしいひとときでした♪
素晴らしい共演の皆様と💓
みんなであーだこーだ言いながら創った舞台は、とても思い出深いものになりました♪
和装フィガロ…やってみると意外と成り立つところも多く、ちょっとしっかりやってみたいな、なんて思ったりもしました🙄
日本ならではのオペラ公演、これはこれで良いものですね。
お客様も喜んでくださりなによりでした!
ご来場くださった皆様、ありがとうございましたm(_ _)m✨
そして最後になりましたが、主催の森さん、この度は素敵な企画にお誘いいただきありがとうございました✨
いい写真♪
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