関西歌劇団第103回定期公演《サンドリヨン》終演いたしました。
本当に本当に美しい舞台で、この公演に関わることができてよかったと、心の底から思えるプロダクションでした!
定期公演でサンドリヨンをすると知り衝撃を受けた去年の夏、連日芸文オペラ《ボエーム》の本番をこなしている中で、一緒に合唱に乗っていた岡本真季と一緒に、本番後そのままオーディションを受けに行きました。
それぞれ合格の連絡をもらい、夜中に2人LINEで歓喜した記憶🙏
なつかしい(笑)
そして5月末のコレペティ稽古を経て6月から音楽稽古、7月から立ち稽古を積み、約3か月半で9月17日の本番を迎えました。
妖精の出番は決して多くはなく、譜読みも暗譜もさほど大変ではありませんでした。
立ち稽古が始まっても、動きも大して多くはないので覚えるのに大変なこともなく、感情の起伏もあまりなく明瞭で、何の問題もなく稽古は進んでいきました。
が。
8月末頃から稽古詰め込みの時期になり、マエストロが稽古に参加くださるようになってから、順調に思えた日々が一変し急に険しくなりました。😂(笑)
平坦に走ってきた道のゴールが見えてきているのに、最後の最後で山登りになった感じ(笑)
マエストロの求める声、妖精に求められる歌の説得力、ここぞという場面を任されている責任感、いろんなことが自分に足りていないことを痛感し、そこから抜け出すのにそれはもう苦労しました…🤐
本番1週間前くらいになって、ようやくだんだんと自分のペースを取り戻し、進むべき道が見えてきた感じでした。(ギリギリ…!怖)
そこまでの数週間は本当に辛かった…稽古が辛いと感じたのは久しぶりでした。
私の苦労話はこのへんにして(笑)
マスネの紡ぐ音楽は本当に美しく、稽古の時から何度も心が震えていたのですが、オケ合わせで初めてその音楽を全身で感じたとき、思わず隣と顔を見合わせてニヤついたほど!(笑)
演出の井原さんが創る舞台は毎回とても美しいのですが、今回の舞台は中でもとびきりで、特に妖精の出演するシーンは照明や映像の効果が素晴らしくとっても幻想的に仕上がっていて、もう息をのむほど美しかった…
初日組のGPを観終わって興奮が冷めず、その日はなかなか寝付けなかったほど!
そしてお衣裳の素敵なこと…
妖精の衣裳は、今回の公演に向けて新しく制作くださったもので、舞台で照明を浴びるとそれはもうキラキラ輝いていて✨
この美しいお衣裳を着て、あの美しい舞台に立って、あの美しい音楽の中で歌う…
なんと贅沢な体験なのでしょうか。
これだけの舞台を用意していただいて、私がへっぽこな歌を歌うわけにはいかん、と、本番は緊張とはまた違った身の引き締まる感覚がありました…!
これまで支えてくださったすべての方に感謝の気持ちを込めて、全身全霊で演唱いたしました💪
タイトルロールであるサンドリヨンを演じた同期の岡本真季ちゃん。
2人楽屋だったので、開演前などは気兼ねなく過ごしていましたが、本番が始まると本当にサンドリヨンは戻ってこない!(笑)
特に後半は殆どのシーンを歌い続けていました…
個の大舞台でのプリマデビュー、重圧は計り知れないですが、見事に演じ歌い切っていて本当に素晴らしかった!👏✨
おめでとううう!!
その他のキャスト陣も本当に何度もお世話になっている面々が揃っており、とてもありがたい環境でした🥰
王子を演じたのは清原さん!
わたしにとっては先生にあたる存在なので、同期と先生のラブシーンを見守るのは胸中複雑でしたが(笑)若手の多い17日組を歌とお芝居で引っ張ってくださりました!🙏🏼
意地悪継母を演じたのは、堀口さん!
オリンピーアデ、ヘングレに続いての共演となりましたが、いつも存在感のあるお声とキャラクターでお客様の心をがしっと捕まえる素晴らしい歌い手でいらっしゃいます✨
姉妹は学生時代から仲良くしてもらっている後輩の長太優子ちゃんと、同門下で高校生の時から素晴らしい歌声の持ち主だった滝沢真由ちゃん🙌
そして妖精のシーンをいつも支えてくれた小妖精さんたち!
研修所時代から何かとお世話になってきた皆様…合唱も兼ねながら両日の出演だったので本当に大変だったと思います!心からの拍手を!👏
こちらはマエストロ牧村先生と本番後に撮っていただいた写真💓
たくさんたくさんご指導いただきました…大学院を卒業してから現場でキャストとしてご一緒する機会がこれまでなかったので、念願かなっての共演となりました!✨
そして素晴らしい舞台を作ってくださった演出の井原さん!👏🏼
関西歌劇団のオペラ公演には欠かせないお方です…いつも的確な指示で、井原さんの言う通りに動けば間違いなく綺麗!とみんなが信頼を寄せる方です。
そのほかにも本当にたくさん、たくさんの方のお力添えがあって、みんなで作り上げた舞台…初めて出演した大ホール公演、本当にかけがえのない経験になりました。🙏🏼
0コメント