先日、文化庁事業の公演で広島に行く機会があり、少しだけ時間があったので、弾丸で平和記念資料館に行ってきました!
ここへ来るのは小学生ぶり。
修学旅行で訪れました。
当時の思い出といえば、むしろ帰りに寄ったチボリ公園(懐かしい!)が楽しかったな~とか、しょーもないことばかりなんですが(笑)
原爆資料館については、腕から皮膚の垂れた蝋人形が怖すぎたことしか覚えておらず。
また、2019年にリニューアルしたと、当時TVなどでよく見かけて気になっていたのですが、なかなか「旅行」で行こう!とならないのもまた事実。
こんないいタイミングはほかにない!と思い、閉館1時間前だったのですが(笑)ダッシュで行ってきました!
入館してすぐに、被爆前の広島のにぎわう街中の写真が壁一面にありました。
その後、原爆投下をシュミレーションするような上空映像があり(このあたりリニューアル後のハイテクを感じました…!)、その先へ進むと、今度は被爆後の焼け野原となった広島の写真が壁一面にありました。
当たり前と思っていた目の前の光景が一瞬にして失われる、その風景を体験しているかのような展示に、冒頭から一気に心が締め付けられました…
その先は「本館」となり、展示内容を考慮し、入館に注意を促すような文言がありました。(確かに小さい子や、あまりに感情移入してしまう人は、しんどくなってしまうかもしれないですね…)
もちろん私はその先へ。
長い廊下を進んだそのさきに、原爆の悲惨な被害を伝える、たくさんの展示がありました。
中でも印象的だったのは、実際に被爆し亡くなられた方たちの遺品の数々。
被爆者のお名前、お写真、そして展示された遺品にまつわるエピソードや、その遺品を回収されたご遺族の方のコメント、そしてそれを今回展示すると決められた経緯など…
1つ1つに具体的なイメージが浮かぶので、とても生々しく、リアルで、そしてとても身近で。
どこか他人事のように感じていたその被害が、「こんなにも普通に、おだやかな日常を送っていた普通の人たちに、あまりに突然に起こったことなんだ」と、改めて突きつけられた感じでした。
持たせたお弁当が黒ずみになって戻ってきたとき
わが子かどうかもわからない遺骨のかけらを持ち帰ったとき
空の上でも遊べるようにと三輪車を一緒に埋葬したとき
一体どれだけの悲しみだったろう、絶望だったろう。
そんなことを考えるだけで、私は涙なしに見て回ることができませんでした…
普段、美術館などに行くと、私は割と説明書きとかを飛ばして、作品だけをだーっと見るタイプなのですが、この本館は1つ1つの展示にこめられている思いが大きすぎて、1つたりとも、1文たりとも飛ばさずにしっかりとみて回りました。
他にもたくさん展示されていた写真や絵は、当時の悲惨な状況を切々と訴えてきて、その姿に、その表情に、心が痛みました。
こんなことは、あってはならない。
本当に強く、そう思いました。
時間の関係で原爆ドームまではいけませんでしたが、資料館の廊下から遠目に見ることができました!
本当に弾丸だったけど(本館に時間を使いすぎて、あとの展示はほぼ見れなかった←)、大人になったいま、来られてよかったなあと思います!
前の展示はほぼ記憶にないですが(笑)リニューアル後の資料館、とても心に刺さるのでぜひ行ってみてください
いま、海の向こうでは戦争をしている国があります。
戦争なんて、昔のことだと思っていたのに…ただただ信じがたく、つらい現実です。
一日も早く、罪のない命が奪われる日が終わることを、切に祈ります。
No War.
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